2週間以上かけて書いた文章をどうにか無理やり完成させたばかりだけど、言葉にして残さなきゃいられないような出来事があったので突発的に書く。今は学校帰りの電車の中。目標は家に着くまで完成。

 

今日は卒業設計の2回目の中間発表だった。例年に比べて異例な前倒しのスケジュールとか、まっすぐ向き合いたいテーマはあるのに言語化が下手糞なせいで上手く伝えきれないもどかしさとか、なかなか形にならない自分の頭の中で渦巻いているものとか、妥協したくない気持ちはあるくせにすぐ怠けてしまう弱い根性とか、邪魔なプライドとか、どこまでもネガティブな自分とか、とにかくいろんな悩みがあっていっぱいいっぱいになっていた。もうどう進んだらいいか分からなくて、研究室で1番尊敬できる先輩にエスキスという名の相談をお願いした。全然上手く喋れなくてまた自分が嫌になってたのに、時間をかけてでもどうにかわかろうとしてくれて、ヒントやアドバイスをたくさんくれて、目を見て肯定してくれて、情緒が不安定すぎて何度も泣いてしまいそうになった。エスキス中に泣き出す後輩なんてどう考えてもやばいからどうにか堪えたけど。明確に前に進んだ訳ではないけど、一歩ずつ登っていけそうな気がした。頑張れそうな気がしてる。やるしかない。

 

私が帰らなきゃいけない時間ギリギリまで付き合ってもらえて、ひとしきりお礼を言って慌てて研究室を出たら、いつもよりもくっきりと黄色い月が随分低い位置に昇っていた。とにかくやるしかないという気持ちで心を燃やしながら、先輩の優しさやか暖かさや偉大さを噛みしめながら、感傷的な気分で自転車に乗って坂を駆け下りた。田んぼの真ん中を、月を眺めながら自転車を漕いでいた。そしたらさ、ちょうど私が向かっていく方向のまっすぐ先の空に、流れ星が流れたの。こんなことあるのかよって思って、また泣いちゃそうになった。こんな悪戯みたいな、プレゼントみたいな綺麗な夜、出来すぎてるでしょ。きっと地球のすべてが私の背中を押してくれている。やれるとこまでやってみることにする。この先の2ヶ月弱は多分ものすごく苦しむだろうけど、苦しんだ分だけ一生の糧になる気がしてる。こんな熱い気持ちになった夜を忘れないために急いでこの文章を書いた。

 

学校を出てから1時間。慌てて文字を打ち始めてからは45分。家に着くまではあと15分ぐらい。やればできるじゃん、私。