tanka-3

社会人になって2ヶ月が経ち、研修が終わり、寮が決まり、通勤が始まり、毎日7時間寝ても仕事中眠くて眠くてたまらず、体も心も重い週の真ん中だろうと片道25分の徒歩区間があり、いつまでも週末を待ちくたびれる生活を送っています。歩くしかない区間が強制的に発生したので、歩きながら考え事をする時間が増えました。歩きながら思いついたり捏ねくり回したりした短歌が10個貯まったので放出します。案外続いている。


5月22日
まだ誰も私を知らぬこの街で
まっさらな日々積み重ねてく

1999年夏、終わり損ねた世界に生まれた私

5月23日
起きてすぐ 眠気を冷凍庫に入れて
夜にはそれを齧って寝たい

5月24日
あの道もあの人の名もあの店も
知らないことがやけに楽しい

5月28日
ぎゅっと強く握られた手に身を預け
両親の手で空飛べた頃

5月30日
青い海泳ぐ鯨の中で飲み込まれたことなど気づかぬ藻屑

世の中の全てに絶望した夜にレズ風俗に行くという夢

6月5日
スーパーの帰りのパン屋で明日食べるパンを2個買う
暮らしをしている

スイッチを押すだけ簡単30秒 悪い記憶が全て消えます

6月7日
昨日見たくだらない夢の話でも
きみは目を見て聞いてくれたね


試しに多くを語るのを辞めてみました。あと何か決めたテーマに沿って短歌を作れる人すごい。私はというとぽっと出で思い浮かんだことしか書けません。今日は本当に仕事中眠くて眠くて、働きに行ってるのか微睡みに行ってるのかわからない状態だったのでもう寝ます。7時間半睡眠を手に入れる。