tanka-1
短歌ブームが自分の中で起こってる気がしたので記録用の記事を作ることにした。これが一過性の気まぐれなのか、長いこと続くものなのかわからない。-1とかラベリングしてるけど-2が永遠に更新されない可能性も大いにある。1個ずつツイートしていたら飽きたタイミングがすぐにバレてちょっと恥ずかしいので、ここに10個溜まったら世に出すことにする。果たしてそもそも10個溜まるまで飽きずに続けられるのか。
3月2日
ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、
つま先伸ばして追いだき押すし
記念すべき一作目。今やネットミームとなった上の句がとても好きだったんだけど、お風呂に浸かって上がるのが面倒になっていたらふと下の句を思いついた。
3月3日
覚えてる?7年振りの実家だよ
君と走った 何千回も
学校の最寄駅に置いてた通学用自転車を自宅に引き上げるために、追い風効果で45分の道のりを漕いで帰った日のこと。
坂下る時だけ自由な気がしてた
軋むブレーキ なけなしの理性
同じく自転車で家まで帰った日。数え切れないほど上ったり下ったりした学校の坂道を自転車で駆け降りるのもこれが最後か、と思って漕ぎながら考えた。10個の中で1番好きかも。
3月4日
この恋で彼女を呪ってしまおうか
呪われてるのは私だろうか
件の彼女への葛藤
3月11日
息潜め深夜高速覗き見る 窓の向こうは大体宇宙
夜行バスの中で、カーテンをこっそりめくって外を覗く瞬間が好き。
3月15日
一人きり大浴場でいつまでも
泳いでしまう大人のままで
温泉旅行でカミングアウトしてオールしたまま1人でお風呂に行って、回らない頭でぐるぐる考えながら大浴場1人占めだったので泳いでた。
3月19日
キャスターがタイルの目地の上駆けて
刻むリズムで曲を作ろう
夜行バスを降りて人がまばらな地下道で、スーツケースのキャスターが鳴らす音が楽しいなと思いながら歩いた。
3月20日
満月が輝く晩に思い出すくらいは許してくれるだろうか
月に縁のある名前の彼女と、最後に振り向いて互いに手を振り合ったあの光景は、美しくも痛い傷としてきっとずっと残るのだろうな。
来世ではただ友達になりたいと
綺麗事だけ書き留めておく
卒業式の夜に誰とも飲みに行けないの寂しすぎて、予想外にも塾バイト仲間と飲んでまあまあ酔った夜でした。酔って恥ずかしいこと書くのは人間の性。
反則だ まさか今夜が満月とは
ノンフィクションなら出来すぎている
ささやかな飲み会の帰りにバスを降りたらあまりにも月が綺麗で、嘘だろ、と思いながら泣き尽くしていた。マスクがあるから家族にはバレていない。
10個溜まってから世に出そうと最初に決めたおかげか、じゃあとりあえず10個は作ってみるかという効果が働いて意外と早くお披露目することができました。結構恥ずかしいことしてる自覚はあるけど、ツイッターの中では散々恥ずかしい人間性を晒しているのでこの際大差ないだろう、という希望的観測。今後続くか否かは全くわかりません。