さらば

改元らしいですね。完全に世間のお祭り騒ぎに乗っかってブログを書きます。生まれてからずっと平成という時代しか知らないので、明日から新しい時代が始まるかと思うとちょっとわくわくしています。こじれた人間なので、改元?そんなの興味ねえよみたいな態度でニュースを眺めていますが。昭和を生きた人々は平成が訪れる瞬間を知らなかったのに、私たちは今日で平成が終わることを知っている。なんか不思議です。

 

平成最後の〇〇というフレーズが蔓延し始めたのはいつ頃でしょうか。なんでもかんでも儚くなる気がして結構好きです。やっぱり私はこじれた人間なので、なんだかまんまと流行りに乗せられたような気がして自分からこのフレーズを使うことはありませんでしたが。

 

これだけ世間が騒いでいると否が応でも自分のことを振り返ってしまいますが、平成最後の1年、なかなかいいもんでしたよ。

 

平成最後の夏。ズボップくん。これに尽きます。平成最後どころか人生最初で最後になってしまいました。そのせいか、そのおかげか、一瞬一瞬が楽しくて、切なくて、幸せで、涙が出そうで、夢みたいでした。今でもあの1日は夢だったんじゃないかと思います。きっと走馬灯に流れるんだろうな。多分私は、あの夏を一生引きずって生きていくのでしょう。

 

平成最後の秋。恋をしました。正確には、恋に気づきました。しんどいこともつまんないこともたくさんあったけど、そんなことが霞むぐらいに毎日が煌めいていました。研究室という居場所が確立したり、一度とことん嫌になった建築がちょっとだけ楽しくなったりして、数年振りに学校に通うことが楽しいと思えました。5年間の一大行事の研修旅行も楽しかったな。圧倒的に笑っている時間が多かった。

 

平成最後の冬。私のベースヒーローが事故に遭いました。とても心が忙しい日々でした。冬休み初日に10年振りにインフルになるほどです。とにかく無事で、本当に本当に良かった。プリさん、あなたの帰りをいつまでも待っています。完全復活、楽しみにしてるからな。それから、愛してやまないバンドが解散しました。生まれて初めて好きなったインディーズバンドの最後を見届けるために、我ながらかなりの無茶をして大阪に行きました。人生で1番忙しいんじゃなかろうかというほどに目まぐるしい日々でしたが、意地でもラストライブを見に行った甲斐がありました。あなたたちの音楽に、あなたたちに、出会えて幸せでした。時代が変わろうといつまでも聴き続けるでしょう、THE BOSSS。

 

平成最後の春。あっという間に最終学年になってしまいました。なんかずっと忙しいけど充実はしています。目の前のことは結構楽しんでやっていますが、そろそろ真剣に将来のことを考えなきゃいけないし、タイムリミットも迫っているようで焦るし、漠然とした不安に襲われたりもします。若者の悩みのテンプレみたいだね。誰か解法を教えてください。研究室で過ごす時間がぐっと増えて、必然的に好きな人と過ごす時間もぐっと増えました。日に日に好きになってる気がする。もうぞっこんです。明日は令和最初の好きな人に会える日だ。時代を跨いで彼女に恋をします。

 

もうすぐ令和だってさ。別に生活ががらりと変わるなんてこともないけど、ほどほどに頑張ってやっていこうかと思います。私の時代、来ちゃったりするかな。とりあえず今日の終わりには、平成ペインを聴こうか。

 

あなたと行くのさ この道の行く末を