ぽかぽか

 朝起きたら窓の外が真っ白だった。もう4月だっていうのに、仙台にはまだ冬が居座っているらしい。凍えながら家を出たら地面はシャーベットみたいな雪で覆われていて、バス停までの5分の道のりで靴下に水が染みてきて、スニーカーを履いてきてしまったことを後悔しながらバスに乗り込んだ。寒いせいかとことんついていないせいか、気づいたらお腹が痛い。どうせそのうち治るだろうと高を括って学校に向かったけど、どうにも痛い。卒論のゼミがあったから我慢しながら話しを聞いていたけど、それでも痛い。ゼミが一区切りついたタイミングで堪らず「おなかいたい」って言って机に突っ伏したら、隣に座っていた(私がちゃっかり隣を陣取った)好きな人がふらーってどっか行って戻ってきて、「とりま暖めなよ」って貼るカイロをくれた。天使かと思った。それだけじゃなく、購買で買ったあったかいミルクティーまでくれた。それも無言で渡してくるんだよ。惚れてまうやろ。めちゃくちゃ寒いしお腹痛かったけど、トータルで見たら今日は物凄くいい日。1日でこんなに嬉しい思いをしちゃって、あとからツケが回ってきたらどうしようか。

 

 こんな浮かれたことばかり書くブログにする予定はなかったんだけど、嬉しくて自慢したくてたまらなかったので書いちゃった。学校が始まってからというものの、彼女の言葉や仕草一つひとつが愛おしかったりくすぐったかったりで忙しい。毎日好きな人に会えることが当たり前なのが幸せで仕方ない。あと、この記事のタイトルはどう考えても日向坂に引っ張られてる。私はちょっとちょろすぎ。

 

 お腹に貼ったカイロの熱が冷めるまで、あと2時間。なんか名残惜しいね。