恋せぬふたり5話感想

恋せぬふたり 5話を見て、色々な感情が湧き上がって来たので、少しでも書き留めておけたらいいなという思いのもと雑に書き連ねていきます。多分全てを言葉に表すことは叶わないのだろうけど。見てない人にとってはなんのこっちゃという感じでしょうが、セクシュアリティや恋愛観や家族について考えることが多くなっていたタイミングでの今回のストーリーだったので、余計に色んなことを考えるきっかけになりました。今後再放送があった際には、もし興味があればですが、ぜひ見てほしいなと思います。

 

※以下ネタバレ含みます

 

‪一度自覚してしまったら、きっと一生元の友情には戻れないのだ、と気づいてしまう苦しさにあまりにも身に覚えがありすぎて、見ていてとても苦しかったし泣かずにはいられなかった。‬恋愛感情を抱いた相手が恋愛感情を持たないセクシュアリティであるという点は、私の立場とはまた違った残酷さ。ただ、絶対に報われない恋であるという残酷さは同じで、咲子はその残酷さを知らない分、千鶴の気持ちを思うと見ていて余計にしんどかった。

 

もう元の友達の関係ではいられなくなると気づいてすぐに、その関係を絶とうと行動に移した千鶴の姿は、フィクションであるという点を抜きにしても格好良いな、というか、すごいなと思った。それに比べて現実世界に生きる私は往生際が悪すぎる。

 

大好きな相手の幸せを願う気持ちはお互い同じはずなのに、その愛情の種類が違うが故にみんながそれぞれ願う幸せが全て叶うことはなくて、それでもそれぞれの気持ちに折り合いをつけながら生きていかなければならないの、難しすぎる。あとカズくん良い人すぎる。最初は自分勝手ないけ好かないやつだと思ってたのに。

 

最後の場面で、恋愛感情を抱かないセクシュアリティである高橋さんが同様のセクシュアリティである咲子に対して、好物のカニの身が詰まった部分を取り分けて渡したことは紛れもなく家族への愛情を示す行為だなと思ってまた泣けてきた。恋とか愛とか抜きにしても、ただ大切な人が幸せであってほしいと願えるような、お互いにそう思えるような相手と家族になれたら幸せなんだろうな。

 

ただのエンタメとして受け取るにはあまりにも考え込んでしまうきっかけが多すぎるけど、それでも見ていて良かったなと思えるドラマ。残り3話でどう展開していくのかも楽しみ。

 

勉強したいことはどんどん増えていくけど、知ったら知ったで今まで見て見ぬふりできていた苦しみに気づいてしまう可能性もたくさんあるわけで、それでもやっぱり考える機会が増えた以上はもう少しちゃんと勉強したいな。口先だけにならないように、願望だけでもここに記しておきます。